プラダがイタリアのフェルトリネッリ出版社との協力のもと、新たな文学作品の発掘を目指した文芸コンテスト『プラダ ジャーナル』の第2回受賞作品を発表します。
ファッションと文学を普遍的につなぐ絆として設立されたプラダ フェルトリネッリ賞の第1回では、私たちの生きる世界と日常に焦点を当てました。 第2回目は、私たちが今日遂げつつある変容と、将来の変化のあり方について解明を試みています。
「変わりゆく世界には、どんな兆しがあらわれるのか? 未来に何を思い描くことができるのか? 細部をよく見ることが答えにつながるだろう。」
前回に引き続き、世界を探求する出発点としてアイウェアを様々な形に捉え、そこから起こり得る変化への道筋を開くアイデアをもたらしました。
2013年に始まった一連の探求を継続し、プラダ、フェルトリネッリ出版社、そしてルックスオティカは、進歩的で探求心あふれる精神を踏襲しています。
この試みは、記述表現があらゆる想像、思考、そしてアイデアを包含するところまで発展させ、従来は形式と内容を正確に記述していたものを、素描で表現することを可能にしました。
2015年1月19日(月)、プラダはミラノ本社で開催された授賞式で、プラダ ジャーナル(プラダ フェルトリネッリ賞)の受賞者を発表しました。
授賞式は午後7時に始まり、アンセル・エルゴート、マイルズ・テラー、フィリッポ・ティーミが、受賞作を朗読しました。 司会は、デイン・デハーンが務めました。
コンテスト受賞者であるヴァイオラ・ベリーニ、ミゲル・フェランド、アナベル・グラフの3人には、それぞれ、賞金5000ユーロが授与されます。アレハンドロ・モレロンには特別賞が贈られました。
受賞作3作のオリジナル版および英語版をまとめた『2014 プラダ ジャーナル―変わりゆく世界の兆し』が出版されます。
朗読者
Ansel Elgort - 朗読者
Miles Teller - 朗読者
Filippo Timi - 朗読者
Dane DeHaan - 司会
審査員
ティシャーニ・ドシ、カルロ・フェルトリネッリ、パオロ・ジョルダーノ、コラム・マッキャンが2014年プラダ フェルトリネッリ賞の審査員に。
受賞作家
Viola Bellini - 受賞者
ヴァイオラ・ベリーニは、イタリアのラティーナに生まれ、フェラーラで育ちました。トリエステの映画学校を卒業後、果物摘みなどさまざまな職業を経験しました。 1年間ラテンアメリカのブエノスアイレスとサンティアゴの間の地域で過ごしたこともあります。現在はエミリア=ロマーニャ州の沿岸の村に住み、キャンプ場の受付の仕事をしています。
Anabel Graff - 受賞者
アナベル・グラフは、ヴァッサー大学で学位を取得し、現在はテキサス州立大学で文芸学(Creative Writing)のMFAの取得を目指しています。グラフはロンドン、ピッツバーグ、モントリオール、ニューヨークシティで暮らした経験があります。
Miguel Ferrando - 受賞者
ミゲル・フェランドはスペインのヴァレンシアで生まれました。 ヴァレンシア大学で法律を、ヴァレンシア高等音楽院で音楽(声楽)を学びました。 その後、ロンドンのトリニティ音楽院に在籍し、イギリスで8年間過ごしました。オペラ歌手、指揮者、プロデューサー、声楽教師として活躍し、『Trozos de viento』など多くの詩集を出版しました。マドリードを拠点として活動する音楽カンパニー「Opera Insólita」のディレクターであり、創設者でもあります。現在はスペインをツアー中で、詩の朗読と最新の自作詩集をベースにした歌曲のリサイタルを行っています。
Alejandro Morellon - 特別賞
アレハンドロ・モレロンはパルマ・デ・マヨルカ出身でマドリッド在住です。2008年、文学コンベンション「マヨルカ ファンタスティック」を企画運営し、シナリオライティングを教えています。 2009年と2010年には、若い芸術家を対象にしたクリエーター奨学金をアントニオガラ財団から受けています。 短編集 La noche en que caemos (夕暮れ) (2013年)により、モンテレオン財団賞の受賞者に名を連ねました。