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Fashion Shows

SS 2022 Womenswear

Seduction, stripped down

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そぎ落とすことで生み出す誘惑。プラダ2022年春夏レディスコレクションで共同クリエイティブ・ディレクターのミウッチャ・プラダとラフ・シモンズは誘惑という概念、セクシュアリティに関する表現をウェアから考えました。服を脱ぐという過程は必然的に、身体を強調あるいは露出することへとつながります。
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コレクション

ウェアのルーツを探求し、新たな文脈に当てはめています。トレーンの記憶、コルセットの骨組み、ブラの曲線などドレスから得た発想や輪郭をなぞり、本質的なもの、核心的な部分が露わになるまでそぎ落とします。ウェアの構造は本質的に身体と結びついており、それゆえに誘惑とも繋がっています。私達の今は、常に過去に刻み込まれたものから作られています。ウェアが落とす影や記憶のように、コルセットに縫いつけられた骨組みや紐から生まれた新たなウェアは、コルセットを身体に縛り付けるというよりも抽象化するものとして捉えており、素肌の上にまとってみせています。

トレーンはその概念をそぎ落とし、クチュールシルクが生み出す自然な動きへと昇華させました。それぞれがこれまでの制約という意味合いを再考し、根底から見直し、対峙することで、打ち消しています。身体は解放されるのです。今回のコレクションではイブニングウェアが表現するエレガンスを、形を変えてワードローブ全体に取り入れ、サテンダブルやスカーレットのレースといった素材を意外な形で使っています。視点を変えることで、これらの記号が表現するものの意味を問い直しました。イブニングウェアに内在する幻想は、日常の現実との対比によってバランスをとっています。

ショー会場

一つのショーを別々の場所で同時開催するというのは、現代社会を象徴しています。私たちはさまざまな方法で鑑賞し、交流し、コミュニケーションをとります。プラダ2022年春夏レディスファッションショーは、ミラノにあるプラダ財団の建造物「Deposito」と上海の外灘1号で同時に開催しました。2つの会場で同じように揃えた舞台に設置されたビデオスクリーンには互いのショー映像が映し出され、物理的な現実と仮想現実が対話します。スクリーンが世界の反対側にいる2つのグループの人々を、モダンなコミュニティの中で結びつけたのです。

プラダ・グループのショーで使用するファニチャーのリサイクル化を目指し、AMOがミラノと上海でデザインした2022年春夏レディスファッションショーの舞台に使用された素材はアップサイクルされ、ショーの終了後に新たな使い道を見出します。これらの素材は、ミラノを拠点とする循環経済プロジェクトMetaと、上海に拠点を置く非営利団体Dandelion Child Development Centerに寄贈します。


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The Music