ミラノファッションウィーク開催中、プラダは2009年にスタートしたプロジェクト「アイコノクラスト」を新たに発表しました。『ハーレム・ルネサンス』のエネルギーと独自の思考からインスピレーションを得て、エドワード・エニンフルがモンテナポレオーネのプラダ レディス&メンズストアに独自のビジョンを反映しました。
米国のアフリカ系アメリカ人社会に爆発的にアートがあふれ、文化交流が盛んに行われた、刺激的な1920年代。『ハーレム・ルネサンス』は、新しいクリエイティブな精神の象徴でした。 ルイ・アームストロング、ビリー・ホリデイ、ジョセフィン・ベーカー、エラ・フィッツジェラルドといったスターが誕生し、ジャズとアイデアで熱気と活気にあふれていました。
エンニフルは、このクリエイティブな精神をヒントにして、レディスストアに、2014年春夏コレクションのアイテムや定番のスタイルを身に着けたブラックとホワイトのマネキンを飾り、1920年代のクラブに通っていた客に見立てました。アールデコ調のバーを配した店内は、ハーレムの雰囲気を彷彿とさせます。
メンズストアでは、2014年春夏コレクションのアイテムや定番のスタイルを身に着けたブラックとホワイトのマネキンの周囲に、ゲームテーブル、1920 年代の食べ物やカクテルを配し、ジャズブルースの旋律を流しました。 エマ・サマートンとエドワード・エニンフルが撮影した、巨大な絵のような新しいファッションポートレイト写真が、両店舗のインテリアを飾りました。
「ミウッチャ・プラダの作品は常に対話から始まります。 この概念から、2014年春夏の「アイコノクラスト」プロジェクトでは、『ハーレム・ルネサンス』に目を向けました。 『ハーレム・ルネサンス』は、クリエイティブな精神が、新しい文化的アイデンティティにインスピレーションを与えると同時に、それを包含する独自の思考の時代だったので、このシーズンのプラダのコレクションに取り入れるのにふさわしい物語だと感じました」とこのプロジェクトを手がけたエドワード・エニンフルは述べています。
このインスタレーションは、2014年2月24日までミラノの店舗でディスプレイされ、 その2日後、サンクトペテルブルグの店舗で発表されました。
Edward Enninful
「イギリス人スタイリストのエドワード・エニンフルは、18歳のとき、I-D誌のファッション・ディレクターに任命されました。これを契機に、彼は斬新でクリエイティブな最年少のファッション・ディレクターとして、世界的な雑誌を手がけることになります。
1998年以降は、イタリア版Vogueのコントリビューティング・ファッション・エディターとして活躍。2005年にはアメリカ版Vogueでも同じ任務を務めました。2011年5月には、W誌のファッション&スタイルディレクターに任命され、現在に至っています。
ミラノ
ミラノ / 2014年2月20日
サンクトペテルブルグ
サンクトペテルブルグ / 2014年2月26日