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第37回アメリカズカップ
1851年に「100ポンド杯」として始まったアメリカズカップの第37回大会が、2024年8~10月にスペインのバルセロナで開催されました。この世界最古のスポーツイベントの173年の歴史において、今回で2回目のヨーロッパでの開催となりました。
レガッタ
第37回アメリカズカップでは、最終戦の前に予選レガッタが3回行われました。このうち最初の2回は2023年に実施され(スペインのビラノバ・イ・ラ・ジャルトル:9月14日~17日、サウジアラビアのジッダ:11月29日~12月2日)、使用された艇種はAC40でした。2024年8月のバルセロナでの最終予選には単胴船AC75が使用されました。
挑戦艇決定シリーズ(ルイ・ヴィトンカップ)は2024年8月29日~10月5日に、決勝戦(第37回ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ)は2024年10月12日~19日に実施されました。
対戦チーム
船長兼チームディレクターのマックス・シレーナ率いるルナ・ロッサ プラダ ピレリは、Circolo della Vela Siciliaヨットクラブの代表として今回で3回連続の出場となりました。前回王者はエミレーツ・チーム・ニュージーランド(NZL)、他の挑戦艇はイネオス・ブリタニア(英国)、NYYCアメリカンマジック(米国)、オリエント・エクスプレス・レーシング・チーム(フランス)、アリンギ・レッドブル・レーシング(スイス)でした。2024年10月19日に実施されたアメリカズカップ最終戦では、前回王者のエミレーツ・チーム・ニュージーランドが挑戦艇のイネオス・ブリタニアに勝利しました。
船艇
第37回アメリカズカップの公式艇種は全長75フィート(約23m)のフォイル単胴船AC75(船体の長さ20.7m)でした。この「空飛ぶマシン」AC75艇には、操縦に必要とされる並外れた体力、経験、技術力を備えた8人のセーラー(4人のサイクラーを含む)が乗船しました。また、今大会のために導入された 全長40フィート(約12m)の「ワンデザイン」(全チーム同一)のフォイル単胴船AC40は、最初の2回の予選レガッタ、ウニクレディト・ユース・アメリカズカップとプイグ・ウィメンズ・アメリカズカップで使用されました。さらに今大会からは、AC75の準備に向けてソリューション、素材、構成を開発するためのプロトタイプ(LEQ12)の構築が許可されています。
AC75
AC75
AC40
AC40
LEQ12
LEQ12
ユース&ウィメンズ:
第37回アメリカズカップで初めて開催
第37回アメリカズカップで初めて開催
第37回アメリカズカップは、ユースセーリングにとっても素晴らしい機会となりました。また、今回初めての開催となるウィメンズセーリングは、この世界最古のスポーツイベントで主役的な役割を果たしました。ルナ・ロッサ プラダ ピレリチームは、25歳以下のクルーを対象としたウニクレディト・ユース・アメリカズカップ、および年齢制限なしの女性クルーを対象としたプイグ・ウィメンズ・アメリカズカップの両方で勝利を収めました。両イベントではAC40モノタイプが使用されました。